家族や恋人に登録してもらう
リアルの友達にお財布.comに登録してくれへん?などとはさすがに言いづらいものがあるし、そんなことをすれば、ネットのお友達が増えても、せっかくのリアルのお友達を失うはめになるだろう。友達はいくら親しくても、やはり他人、ちょっとしたことでその関係はもろくも崩れ去るのである。
しかし家族なら気が楽だ。こうしたことは身内ならできてしまうのがとても不思議だが、そんなことでは決して失わない絆というか甘えというか何かがあるのだろう。甘えるのも親孝行である。パパやママ、じっちゃんばっちゃんにさっそく登録してもらいなさい(フルーツメールやGetMoney!のように同じパソコンを利用している家族を紹介できるところもある)。そして、もうパパったら、今日もちゃんとお財布クリックしてくれなかったでしょ!なんて怒るとパパもさぞかし喜ぶことだろう。そう、これは親子のコミュニケーションにもつながるのだ。
また、長年付き合っている恋人にも同じように頼むことができるだろう。なぜならポイントサイトと同じく長く続ければ情がわくし、もはや離れられない関係になっているからである。しかも、美咲〜、クリックしてないだろ?全然、増えてないんだけど〜、なんて言って楽しむこともできるのである。
クリックされていたらされていたで、あ、今日はちゃんとクリックしてくれたんだな、お利口さん、などと不慣れながらも一生懸命クリックしている彼女の姿、もう立派な肉体を持った一人前の女性なのに、正社員として働く色っぽい大人のお姉さんなのに、ケータイでコツコツとクリックしている姿が浮かんできてなおさら彼女をいとおしく思う(これは、大人の女性のくせに、綿生地の可愛らしいパンティをはいているかのようなギャップを生み出すのである)と同時に、日々、彼女の生存確認がとれて安心を得ることができるのだ。
そう、クリックを押すたびに愛は深まっていくのである(でも、よく考えると、お友達が増えると一体、誰がクリックしたのか分からなくなってしまうのだが)。