続、ワイドについて
今回は打って変わって、オススメのワイド購入方法をなるたけ口調を抑えて懇切丁寧に伝授しようと思います。
これはとある本で読んだもので、そのタイトルも覚えておらず、手元にもその資料がないので(なぜなら立ち読みをしたから)思い出せる範囲内で、また私の考えを取り入れつつ説明するつもりです。
この方法をやる人が増えると倍率が下がるかもしれないので、あまり教えたくないのが本音ですが、今のところ訪問者も数少なく、このページに辿り着く人もおそらく少ないでしょうから、このページを今こうして読んでくれている方のためにも特別に、こっそり教えようと思っています。
といってもそんなに期待するほどのものではないので、 期待しないでください!(何にも、また誰にも期待してはいけません!)。
このワザは特に最終12Rのダート戦に使えます (まぁ最終でなくともダート戦、できればオープンより下のレースなら結構使えると思う)。 なぜかというと、ただでさえ不安定要素をはらんだダートである上に、 確実に来ると思えるようなズバ抜けた馬があまり見あたらず、 どう転ぶか分からない混戦模様の面白いレースが多くなっているので、よく荒れるからです。
いいですか、この荒れやすいところがポイントです (高配当を狙う競馬師にはピッタリのレース)。 荒れる傾向にあるのだということが分かれば、どうするかはわかりますね、 そう、穴馬を一頭探せばいいのです!
穴馬とは人気のない馬のことです。それでいて来てもおかしくなく、多くの同じようなレベルの馬たちの中に紛れ込み、まだ見つかりも気付かれもせず、早く探して欲しい顔をしている馬、もしくは自ら息を殺して隠れ、一発デカイことをしでかそうと密かに企んでいる危険な馬のことです。
ピンと来たヤツ、コイツだというのを一頭選んでください。含みのある、もしかしたら、、というようなことを匂わすコメントのある馬(これは調教師によっては望み薄で弱気なコメントを出しておきながら来ることもあるが)、逃げ、先行馬タイプの人気薄、誰か一人でも本命印を付けているのにまるで人気のない馬、休み明けで人気を落している馬でもいい。とにかく穴馬、少なくとも単勝25倍以上のヤツです。
一頭見つかったらその馬から全部の馬にワイドで流せばいい。いわゆる全通りですね。そうすると、もし来たら(来なければ終わりですが、どちらにしても馬券を買って来なければ終わりなのです)必ず、いいですか、必ず二点当たるのです。
そうするとどうですか、こっちは穴馬から流しているわけなのでそこそこの倍率が付く。もし相手も同じく穴馬だったりしてごらんなさい!ワイドで万馬券なんてこともありえます。とにかく、その一頭さえ来れば必ず二点当たり、大抵、儲かる仕組みになっているのです。
それにこの買い方の良いところは、レース自体をじっくり、また気楽に楽しむことができる点です。なぜというに、三連複で二頭流しとかなら二頭も追いかけるのに忙しく(芦毛とか目立つ奴なら大丈夫だが)、どこにいるのか見失うこともよくあるものですが、この買い方ならただ一頭にだけ注目しておればいいだけなのですから。
単純にあなたの選んだコイツという馬さえ来れば(三着以内に)良く、確かにアイツは来たのでつい喜んでしまったけれども肝心のもう一頭は果たして買ったのだろうか、いいや買ってない、俺は買ってなんかないぞ!と腹を立てることもないわけで、相手がどの馬か気にする必要もないのです(というのもこっちは全通り買っているのですから)。
一頭に己の魂すべてを注ぐ、これはなかなか楽しめるワザなのではないでしょうか。余裕のある人、また初心者さんも、ぜひこうした買い方をして最後のレースを楽しんでみてはいかがでしょうか。
全通り流す資金力のない人は、人気馬であれ、どうしても来そうな馬から数頭に流す手もアリです(一頭、ただ一頭の馬を選択すればいいだけ!)。これは穴馬が沢山いてどの馬を選択すべきか絞りきれない時にも有効です。また、そこそこ人気の馬(単勝10倍台)を狙ってみるのもアリでしょう。この方法でも組み合わせによれば間違いなく儲かります。
でも実際は常に狙う方がいい(これは無理に狙うという意味ではない。コイツという馬に気付いた時にのみ突き進む)のです。なぜなら手堅さを求める連中からすれば何か余計な馬が割って入ることを嫌がるものですが 、三着以内ということを考えた場合、その可能性は実に高いので(ダート12Rなら余計に)、常に狙う心構えを忘れてはいけない、と私は思うからです。第一、芝でのディープインパクト級の馬が出ているわけではないのですから。
それに私の考えでは、他の馬が来たら仕方ないという考え、リスク承知で、リスクを恐れちゃ大したものは得られないと 、目先の小さな利益よりも遠くの大きな利益を目指すが如く、その馬と心中する気持ちで、あたかもその馬以外の馬に保険をかけることがその馬に対して失礼にあたるかのように、コイツだという一頭のみから思い切って流すのが、潔く格好良い競馬師なのではないか、と思っています。
人は失うことを恐れるあまり、なかなかそうした思い切った行動に出られない生き物なので 、そこを逆手にとって、そういう隙間、人の苦手なことに敢えて挑む姿勢が大事なのではないでしょうか(またこれらは競馬だけではなく他のことにも応用できる。競馬は私たちに様々なことを教えてくれるのだ)。
今回の講座、如何だったでしょうか。このあと私の競馬成績をご覧になると 、説得力がまるでなくなるのが残念です。しかし、ここから挽回してプラス収支、いや、もっと上を目指します!(2008/3/17)