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「競馬師を目指す」

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競馬師について

真の競馬師のことを人は錬金術師と呼ぶ。ネットウィル管理人、大黒大豊作

ここに100円玉がある。これを増やすのが彼の仕事だ。誰のために増やすか、それは決して自分のためではない。

といっても結局は自分のためだといえるが(でも何にしたって詰まるところそうなのだ) 、俺が俺がと利己的な考えで必死にヨダレを垂らすほど野心マンマン、闘志ムキ出しに突っ走ると、大抵の場合その野望は上手くはいかず(死ぬほど深くあの女とセックスしたいとネチネチ、ジトジト、まるで梅雨のようにしつこく思い続けても、その望みはまるで叶わないように)、嘘でも誰か他の人のため、他の何かのために頑張った方が上手くいく、という逆説的な法則に薄々気付いているので、彼はなるべく自分の利益に対する欲望を排除したいと日々思っている。

そして結局、なんのためにやるかというと無論、金のためだ。しかし、それはいうまでもなく自分の金をとにかく増やしたい 、というただ一心な醜くも映る欲望そのものではない。たとえそうだとしてもそう思わないように彼は努力し 、その100円を十倍にも百倍にも変化、新しい姿に生れ変らせてやる、つまりはこの場合100円のため、100円のためだけに心血注いでやるのである。

彼はひとりごちる。お前を生れ変らせてやるともさ!それが俺の義務であり、そうするのがお前のためにも必要なこと!なぜならお前にはその価値があるのだから!(そして俺にもな、と)

本物の競馬師を見分けるのは簡単だ、取れそうもない高配当の馬券が出た時、多くの人は、こんなの無理、見して(馬券を買わずに観戦だけすること)良かった 、なんぞと言っているが真の競馬師の彼は機嫌が悪くなるか、しまったという顔をしている。

なぜか、それはチャンスをミスミス逃したからだ。せっかくのチャンスが与えられたというのに(確かに万馬券が出たなら、そのレースにおいて彼は万馬券を手にするチャンスを与えられたも同然ということになる)それをものにできなった、なんたることか、、そう彼は悔やんでいるのである。もし大して配当がつかない、いわゆるガチガチ本命馬券ならその場合は仕方がない、とあっさり諦め、次に向かうのだ。

しかしこのチャンスは何度も訪れる、いや訪れてしまう。だから錬金術師になりきれないような並みの競馬師は、夢を諦めきれず、いつまでも続けてしまうのだ。彼にはもう何かが、いやらしい何かが染み付いてしまっている。

彼の口癖はこうだ。次こそは、次こそは……。これはある意味危険なことで、いつか身を滅ぼす兆候をも予感させるものだが、それでもこれは別の、もう一つの側面を併せ持っていて 、それは何かというと味気ない日常からの脱却、ちょっとした刺戟、何かワクワクする類のものであって、生きる上での原動力にも繋がっている。彼は明るい未来を夢み、それがいつか叶うのだと信じ続けている。だからこそ彼は生きていける、人生どうなるかわかったものじゃない、だからこそ彼は生きていけるのだ。

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