HOMEまずは基盤を作り上げる
自分のウェブサイト（ブログやホームページ）をある程度、納得のゆくところまで作りこむ（ある程度と言ったのは、最初から完璧なものを作ろうとするといつまでたっても終わらないから）。たとえばPHPなどプログラムを勉強するにしても最初に時間はかかる（わたしゃ勉強してないが）。けれども 、それを一旦ものにしてしまえば、作業を非常にスムーズに、効率よく進行させることができてしまうのである。
最初に時間のかかるものは（ある程度の年齢に達している人はここで躊躇してしまうものだが）、それが出来上がってしまえば、失った時間などをあとからいくらでも挽回できる。逆に言えば、どこかで心血そそがなければ大したものなど得られないということだ。
ケータイサイト、GREEやモバゲー（mobage）がなぜ莫大な利益を得ているかは、強大な基盤が、プラットフォームのようなものがあるからに他ならない。まず強固なシステムを、使う側ではなく使われる側としてのシステムを、そうした仕組みを作り上げるのである。そうすれば知名度の上昇とともにお金はどんどこ膨らむ一方なのだ。
アソコにある課金型ソーシャルゲーム（実際はゲームというか単なるアプリケーションで、仲間とコミュニケーションをとりながらカードバトルを繰り返す）の効率の良さは恐ろしいほどだ。これにはゲームソフト1本の開発費、利益のことをなんとなく想像してみるだけで分かる。
ゲームソフトの場合、それを1本購入してしまえばお仕舞いなのである。買うとしても攻略本か関連グッズ程度のことで（クリアすればそれは売られることだってある）多くのユーザーは他に追加購入することはない、つまりゲームソフトを作った会社に入ってくるのは、そのソフトの売り上げだけ、正確に言えばそのうちの何％かだけ、なのである。
ケータイゲームの場合はどうか。この場合は一度、GREEなりに登録すると、多くの場合、ずっとその同じサイト内で遊び続けることになる。これはリアルで言うところのプレステことPlaystationなど家庭用ゲームのハード自体（家庭用ゲーム機本体）だと考えるといいかもしれない（実際は使っているケータイやスマートフォンがハードに当たるが）。
しかし家庭用ゲーム機自体は有料で、尚且つ高額だが、ケータイサイト自体には買うという概念はなく（もちろんケータイそのものにはあるがメールや通話、カメラ、ネットなどのために買うのであってモバイルゲームをするためだけに購入するのではない）、あくまで登録するだけ、しかも登録は無料なのである。更にそこにある全てのゲームが基本的に無料でプレイできてしまうのである（といっても通信費がかかるため、パケット定額制に入っていなければ莫大な額が請求されてしまうので注意）。
これはリアルでプレステを持っていてもソフトを買わなくてはならないのと大きな違いで（今はネット接続もできるが）、驚いたことに1サイトで全てが完結しているのである。ケータイさえあれば簡単、お手軽に全てが手に入ってしまうのである。
しかもそのケータイにしても家庭用ゲーム機とは違い、今や誰もが既に所持しているだけでなく（それだけで入り口が大きくなる）、パソコンとも違い、起動時間などがほぼなく、サクッとアクセス、いつでもどこでも寝転びながらも操作可能なのである。こうしたことはこのあっさり淡白な時代に即しているし、登録、利用する敷居をグッと下げている。
課金するにしても同じように非常に簡単、ワンクリックであっという間に終了するので（あとでケータイ代と合わせて請求されるだけ）、あまりお金を使った感覚もなく（危険なことだが）そこまで抵抗感なく利用されている（意地でも課金しないという無課金ユーザーも多いが）。更に追い討ちをかけるように、お金を出したくなるような仕組みが、人間の欲望を刺激するものが多く存在するのである（というかそうしたツボを運営会社はワザと狙うかのように突いてくるのである。課金のための仕掛けを作っているとも言える）。
たとえばゲーム内で使用するアイテムやらカードといった（サイトの分身であるアバターにしても言える）コンプリートしたくなる、どんどん手に入れたくなる、極めたくなる要素がイッパイなのである（ちゃっかり入手困難なレアものまで用意しているつまり、ユーザーにより稀少で価値の高いカードが欲しくなるように仕向けている上に、新しいアイテムやキャラクターなどを随時追加していくので終わりがない。なんならまた新たなゲーム自体を追加すればいい。ま、今のところどれもほぼ同じような操作性、内容の単純なゲームというか何かなのでこれから先どうなるかよくわからない面もあるが）。
仲間との繋がり、関係性がよりこれらを後押し、拍車をかける。仲間と強力してモンスターを倒したり、ちょっとした情報交換や挨拶、お礼、会話を続けているうちに愛着が湧き、もっと強くなってあの子を助けたい、頼られたい、気に入られたい、良いなあの人はあんな可愛いカード飾ってて僕ちんも早く欲しいな、、などといった人間なら誰もが所有する複雑な感情を刺激、ますますGREEから離れられなくなっていく。
しかも、そのゲームで使うアイテムやカードやらはリアルゲームソフトと違って、リアルにあるのではなく、ネットの向こう側に置いてあるようものなので（単なるデータ）、在庫がなくなるようなことはない、つまりそうした余計な費用は一切かからないのである。一度、作ってしまえば人がいなくならない限り、需要がある限り、いいや人間に欲望がある限り、永遠なのである、永遠に利益が発生し続けるのである（一見、あくどい商売にも映るが、賢いやり方とも言える）。
話がケータイサイトのことばかりになってしまったが、ネット同様、この世の全ては繋がっているのである。自分のサイトにしても同じこと、最初に手間隙をかけ、ちょっとやそっとじゃ崩れない、確固としたものを作ってしまえばいいのである。
GREEやモバゲーのようについハマッてしまう新しいゲーム（特に参考にしたいのは見た目も内容も驚くほどシンプルなのに目に見えない驚くほど多くの要素が複雑に絡み合い、いろんな場面で化学反応を起こしている点である）、サイトの場合なら興味をそそる、なんだかワクワクする、役に立つ、勉強になるような強力なコンテンツを用意して訪問者を飽きさせないような仕組みを作ってしまうとより利益が期待できよう（一度、そうした基盤を、仕組みを作り上げてしまえば、あとはそのメンテナンスとコンテンツ、ページの追加をしていけばいいだけの状態になる、つまりそれが成功への架け橋だということである）。
