神聖ネットバイト帝国 ネットウィル

「第六回講演:帝國の今後」

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少しは成果が出始めたものの……

ネットでお金を稼ぐなんて夢のようなことでした。月1万円でもいい、当初はそう思っていました。ケータイ代さえ払えれば……と(そんな目先のことしか考えられないだなんて……)。 それを成し遂げた時は満足でした。そう、確かに以前ならそれで充分だったのです。しかし今や状況が変わったのです。これで安穏とはしていられない、なぜってこれだけでは暮らしていけないのですから。

冷静に考えるとたとえ月10万でも(これは大成功と言えるレベルの金額)年間120万円なのです。正社員だとこれをボーナスだけで賄えたりするのです(ボーナス支給額の平均は100から150と言われている)。 しかも結局、手元に残るのはそこから税金を引かれた金額。このレベルだと実家暮らしでまだ若いなら暢気でいられますが、ある程度の歳なら今後のことを考えると非常に厳しい。

バイトや派遣などのリアル収入で稼いだ金額、たとえば月17万ほど稼ぐとして、それを上乗せしても120万+204万(17×12)=324万。ネットとリアル両方で必死に取り組んで、どうにか300万台なのである(ちなみに2011年度のネットとリアルをあわせた私の総収入は約220万円、これが私の現実である)。

ネットに一極集中し、月20万稼げたとしても(そのようなことはかなり難しいです)年間240万(当然、そこから税金も引かれる)。私と同じ三十代の正社員なら3、400万はざらだろうし(ボーナスの多いところだと5、600はいっちゃうことでしょう)、おまけに各種社会保険や諸々の手当(皆勤手当てなんかもあるぞ)、老後のための退職金、厚生年金……。

そ、そんなもの(ワナワナとふるえながら)フリーターやアフィリエイターにはありません……(ネットは老後もできるが数十年後もポイントサイトやアフィリエイトがまだあるのかどうか……)。それに正社員は時給ではなく基本給だから2月など出勤の少ない月なんて、かなりお得な気分になれるのです。

今の状況では親がいなくなったら終わり、一巻の終わりなのです。私は本当の意味で自立しなくてはならない、親にも会社にも頼らず自分の手で稼ぎ出せる人間に成長しなくてはならない、そう強く思っています。

といっても、ネットでお金だけを求めるのは、あからさまに狙うのはどうも気がひける(そんな生真面目で情けをかけてしまうところが「北斗の拳」のケンシロウのように弱点になっています)。自分の利益だけを目論んでガツガツするのではなく(開設当初はそうした気持ちが強くそれが表に出ていたし今も時々そうなるが)、また、妙な小細工などせず、目の前の今やるべきことを、1ページ1ページを完璧な馬体に仕立て上げるべく(完璧は不可能なので終わりのない旅なのである。帝国は完成しない、永遠に)続ける、その結果、報酬が発生すればお得じゃないか(そうこのネットの世界だって結果はあとから遅れてやってくる、じわじわきちゃうのである)。

それがこれまで貫いてきた、そしてこれからも貫いていきたい帝国のスタイルなのです(確かに私は金がなく、常にそれを追い求めてはいるが、稼げればなんでもいいという話ではない)。そしてそうして得た資金を競馬に注入!(結局、そこなのか!?)負けたら負けたで、どうにかしなければ、と焦りながら、またモチベーション高くサイト作成に集中できるのです(多くの場合、非常に憂鬱になるが)。

けれども本当のところはネットでも競馬でもなくただリアルに邁進したい、リアルだけにのめり込みたい気持ちが強いのです(好きな女に夢中になるかのように)、いつしか強くなってしまったのです。ちゃんとした職に、ある程度のお給料、そして綺麗なオフィスレディのいるようなところに正の社員として就くことができれば……(もはやそれが経歴的にも技能的にもそして何より年齢的にも絶望的なのですが)。そしたらその時、私はここネットから手を引く、潔く、未練なしに捨て去るでしょう、我が帝国と共に……。

(2012年1月頃、発見された資料をもとに)


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