全てを諦める
雪山に一人赴き、眠くなるのを待つ。
気付けば(厳密に言えば気付くことはもはやないのだが)あの世である。
それほど、このネット世界は華やかに見えてその実、厳しく、個人の力では、なかなかその牙城を崩すことの困難な世界なのだ。立ち向かうなら、極端から極端へと渡り歩くことを覚悟し給え。これは生きるか死ぬか、どん底か絶頂かの、生を賭しての冒険なのだ。
君がまだうら若く、生きる活力を全てこのネットに傾け、他の全てを擲ち、犠牲にしてでも、やってみたいんだ俺は、と真剣な眼差しで言うのならば、私は止めはしない(いやほんたうに若いのなら普通にお勉強を頑張って良い会社を目指すのが私たち一般人が成功するための近道ですが)。しかし 、中途半端な気持ちでのんびりしていたらネット世界に飲み込まれ、やがては廃人になってしまうぞ。ただ単に、お小遣いを貯めたいんだ、という坊ちゃん、お嬢ちゃんは、ポイント稼ぎを存分に楽しんでくれ。
ネット生活に疲れ、窶れ、希望が見出せなくなり、誰かを見下し、優越感に浸りたくなったら、私のこのサイトを覗き、あ、まだ生きてるんだ、この人、と安心して欲しい。だから、早まるな。私はいつでもここにいる。淋しくなったらライブチャットやらで気を紛らせ。それもできないほど金に困ったらネットで 、掲示板などで助けを求めるんだ。その日の食い扶持くらいならどうにかなるかもしれない。
私たちにはネットがある、どうにかなる、いいや、どうにかしてみせる。そう思いながら夕焼け空を眺めては涙で袖を濡らす。